ぬか袋をケアに使う場合は農薬に注意

先日、美容関連の集会で、膝の黒ずみに悩む方から「ぬか袋は効きますか?」との質問がありました。ぬか袋にはシミを薄くすしたり、肌の潤を保つ成分がたくさん含まれています。そんな美容効果に着目した複数の化粧品会社が、米ぬかから抽出した美肌成分入りのスキンケア化粧品を開発しています。

 

美容系口コミサイトとしても有名な@コスメでも、米ぬか系の化粧品には評価の高い感想が投稿されています。その口コミの中には「肌がワントーン明るくなった」といった感想や「くすみが目立たなくなった」といった感想が多く投稿されています。そんな口コミを見れば、冒頭で紹介した「膝の黒ずみはぬか袋で薄くなりますか?」という質問が出るのも当然といえるのかもしれません。
※ぬか袋とは玄米を精製した後のもみ殻部分を粉末状にして特殊な袋で包んだもの

 

結論から言うと、膝の黒ずみケアにぬか袋を使うのはおすすめできません。確かに日本では古くからぬか袋がお肌のお手入れとして多くの女性に使われていました。日本では江戸時代に出版された浮世絵や江戸名所百人美女にもぬか袋が登場し、明治時代以降には美人ぬか本舗が日本初の化粧品として商品化しているほどです。

 

ぬか袋の原材料である米ぬかには膝の黒ずみケアとしても活躍する美肌成分がふくまれています。例えばビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、レチノール、γオリザノール、セラミドなど、保湿と美白作用としても役立つ成分がたっぷりと含まれています。これだけの成分が含まれているなら、膝の黒ずみが気になる部位にぬか袋を使えば、シミも薄くなるのでは・・・、と考えられるのも当然です。

 

しかしです、今の時代に手に入るぬか袋は果たして安全なものでしょうか?江戸時代や明治時代、お米の栽培に今ほどの農薬や化学肥料は使われていませんでした。江戸時代などはきっと科学薬品などもなかったはず。そんな自然農法で造られたお米から出た米ぬかはきっと安全なものだったのでしょう。

 

昨今の日本全国のお米栽培では農薬や化学肥料はごく当たり前のように使われています。そして使用されたそれらの化学物質は、米ぬかに溜まります。その米ぬかを利用して造られたぬか袋ははたして安全といえるのか・・・。たとえぬか袋が膝の黒ずみを薄くするのだとしても、同時に化学物質を肌に塗り込んでいるのと同じです。

 

化学物質は場合によってはアレルギーの原因になったり、肌にダメージを与えたりと、よくない作用を与える可能性もあります。膝の黒ずみ対策としてぬか袋を試したい方は、安全性にも注意してください。市販のぬか袋を買う場合は、原材料である米ぬかがどこで採取されたものなのかを調べてからにしましょう。

 

なお、美容品としてぬか袋を専門的に扱う会社が製造・販売しているものは、比較的安全と言われています。ただし、なるべくその会社のホームページ上でぬか袋の安全性について明記しているかを確認してからにしましょう。

 

ちなみに、農林水産省では米ぬかなどに含まれている残留農薬の分析結果を公開しています。ぬか袋を膝の黒ずみケアとして使ってもよいかどうかの判断基準として参考にできると思います。

 

米麦の残留農薬等の調査結果:農林水産省